対象試験と出題頻度
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ITパスポート試験
情報セキュリティマネジメント試験
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
★★★☆☆
ランクB(標準)
用語の定義
キーロガーとは、一言で言うと「キーボードで入力した内容を密かに記録し、パスワードやクレジットカード番号などを盗み取るためのマルウェアまたはツール」のことです。
イメージとしては、「キーボードの上に透明な盗聴器を仕掛けて、すべてのタイピングを録音している状態」と同じです。
「Keylogger」は「Key(キー)」と「Logger(記録するもの)」を組み合わせた言葉です。ユーザーがキーボードで入力したすべての文字(ID、パスワード、メール文面、検索内容など)を記録し、攻撃者に送信します。
解説
キーロガーは、スパイウェアの一種として分類されることが多いマルウェアです。入力情報を「記録する」という単純な仕組みながら、パスワードや機密情報を直接盗み取れるため、非常に危険な存在です。キーロガーには大きく分けて2つのタイプがあります。
- ソフトウェア型キーロガー: マルウェアとしてPCにインストールされ、OSレベルでキー入力を傍受・記録する
- ハードウェア型キーロガー: キーボードとPCの間に物理的に接続する小型デバイス。ソフトウェアでは検知できない
キーロガーが記録する情報には以下のようなものがあります。
- ログインID・パスワード: 銀行、SNS、メール、社内システムなどの認証情報
- クレジットカード情報: カード番号、有効期限、セキュリティコード
- メールやチャットの内容: 機密情報や個人的なやり取り
- 検索履歴: ユーザーの関心事や行動パターン
キーロガーは単独で使用されることもあれば、トロイの木馬やRAT(遠隔操作ツール)の機能の一部として組み込まれていることもあります。また、正当な目的(従業員監視、ペアレンタルコントロール、自分のPC操作記録など)で使用されるキーロガーソフトも存在しますが、悪用されるとプライバシー侵害や情報漏えいにつながります。
具体的な活用例・対策
キーロガーの主な感染・設置経路と対策を紹介します。
- マルウェア感染(ソフトウェア型): 不審なメールの添付ファイルを開かない、怪しいサイトにアクセスしない
- 物理的な設置(ハードウェア型): 公共のPCやネットカフェでは重要な情報を入力しない。自分のPCのキーボード接続部を定期的に確認する
- フリーソフトへのバンドル: 正規のサイトからのみソフトをダウンロードし、インストール時に不要なものを除外する
キーロガー対策の基本は以下の通りです。
- セキュリティソフトの導入: キーロガーを検知・駆除できるウイルス対策ソフトを使用する
- 多要素認証(MFA)の活用: パスワードが漏れても、ワンタイムパスワードや生体認証で不正ログインを防ぐ
- パスワードマネージャーの使用: パスワードを直接入力せず、自動入力機能を使うことでキーロガーを回避できる場合がある
- ソフトウェアキーボード(スクリーンキーボード): マウスで画面上のキーをクリックして入力する方法。一部のキーロガーを回避できる
- 定期的なパスワード変更: 万が一漏れても、被害を最小限に抑える
- 公共PCでの入力を避ける: ネットカフェや共有PCでは、パスワードや個人情報の入力を控える
試験ではこう出る!
ITパスポート・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験で出題されます。以下のキーワードとセットで覚えましょう。
【重要キーワード】
- スパイウェア(キーロガーを含む情報窃取型マルウェア)
- ソフトウェア型・ハードウェア型
- パスワード窃取・情報漏えい
- 多要素認証(MFA)・ワンタイムパスワード
- パスワードマネージャー・ソフトウェアキーボード
- トロイの木馬・RAT(遠隔操作ツール)
試験問題で「キーボード入力を記録する」「入力されたパスワードを外部に送信する」「キー操作を監視して情報を盗む」といった記述があれば、それは「キーロガー」に関する記述です。
【確認テスト】理解度チェック
ここまでの内容を理解できたか、簡単なクイズで確認してみましょう。
Q. キーロガーに関する説明として、最も適切なものはどれでしょうか?
- A. 画面のスクリーンショットを定期的に撮影して外部に送信するマルウェア
- B. ユーザーの閲覧履歴を追跡して、関連する広告を表示するソフトウェア
- C. キーボード入力を密かに記録し、パスワードや個人情報を盗み取るマルウェアまたはツール
正解と解説を見る
正解:C
解説:
キーロガー(Keylogger)とは、キーボードで入力されたすべての内容を密かに記録し、パスワードやクレジットカード番号などの機密情報を盗み取るマルウェアまたはツールです。ソフトウェア型とハードウェア型があり、特にソフトウェア型はスパイウェアの一種として扱われます。
Aは「スクリーンキャプチャ型スパイウェア」、Bは「アドウェア」や「トラッキングCookie」に近い説明です。キーロガーは「キー入力の記録」に特化している点が特徴であり、他のスパイウェアとの違いを理解しておきましょう。