対象試験と出題頻度

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対象試験:
ITパスポート試験
情報セキュリティマネジメント試験
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
出題頻度:
★★★★★
ランクS(必須・超頻出)

用語の定義

マルウェアとは、一言で言うと「悪意を持って作られた、コンピュータに害を与えるソフトウェアの総称」のことです。

イメージとしては、「”悪意のあるソフトウェア”をまとめた大きなカテゴリ名」と同じです。
「Malware」は「Malicious(悪意のある)」と「Software」を組み合わせた造語です。ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェア、スパイウェアなど、コンピュータに悪影響を与えるプログラムはすべて「マルウェア」という大きな傘の下に含まれます。

解説

マルウェアは、情報セキュリティにおける最も基本的かつ重要な概念の一つです。「ウイルス」という言葉が一般的に使われることが多いですが、正確にはウイルスはマルウェアの一種です。主なマルウェアの種類と特徴は以下の通りです。

  • ウイルス(Virus): 他のプログラムやファイルに寄生して自己増殖する。宿主(感染対象)が必要
  • ワーム(Worm): 単独で自己増殖し、ネットワークを通じて自動的に拡散する。宿主は不要
  • トロイの木馬(Trojan Horse): 有用なソフトに見せかけてユーザーに実行させ、裏で悪意ある動作を行う。自己増殖しない
  • ランサムウェア(Ransomware): ファイルを暗号化し、復旧と引き換えに身代金を要求する
  • スパイウェア(Spyware): ユーザーの行動やキー入力を監視し、情報を外部に送信する
  • ボット(Bot): 感染したPCを遠隔操作し、DDoS攻撃やスパム送信に悪用する
  • キーロガー(Keylogger): キーボード入力を記録し、パスワードなどを盗む

マルウェアの感染経路は多岐にわたります。メールの添付ファイル、不正なWebサイト、USBメモリ、ソフトウェアの脆弱性など、あらゆる入口から侵入を試みます。感染すると、情報漏えい、システム破壊、金銭被害、踏み台攻撃への悪用など、深刻な被害が発生します。

具体的な活用例・対策

マルウェアの被害を防ぐために、以下のような対策が有効です。

  • ウイルス対策ソフトの導入: リアルタイムスキャンと定期的なフルスキャンで、マルウェアを検知・駆除する
  • 定義ファイル(パターンファイル)の更新: ウイルス対策ソフトの定義ファイルを常に最新の状態に保つ
  • OSやソフトウェアの最新化: セキュリティパッチを迅速に適用し、脆弱性を塞ぐ
  • 不審なメール・添付ファイルを開かない: 心当たりのないメールの添付ファイルやリンクはクリックしない
  • 正規のソフトウェアのみ使用: 不正コピーソフトや怪しいフリーソフトにはマルウェアが仕込まれている可能性がある
  • 外部メディアの取り扱い注意: 出所不明のUSBメモリなどを安易に接続しない
  • EDR(Endpoint Detection and Response): 従来のウイルス対策では検知できない未知の脅威にも対応する

試験ではこう出る!

ITパスポート・情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験のすべてで超頻出です。以下のキーワードとセットで覚えましょう。

【重要キーワード】

  • ウイルス・ワーム・トロイの木馬(マルウェアの種類)
  • ランサムウェア・スパイウェア・ボット・キーロガー
  • ウイルス対策ソフト・定義ファイル(パターンファイル)
  • ビヘイビア法(振る舞い検知)・ヒューリスティック法
  • Emotet・WannaCry(有名なマルウェア)
  • 感染経路(メール、Web、USB、脆弱性)

試験問題で「悪意のあるソフトウェアの総称」「ウイルス、ワーム、トロイの木馬などを含む」といった記述があれば、それは「マルウェア」に関する記述です。


【確認テスト】理解度チェック

ここまでの内容を理解できたか、簡単なクイズで確認してみましょう。

Q. マルウェアに関する説明として、最も適切なものはどれでしょうか?

  • A. ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェアなど、悪意を持って作られたソフトウェアの総称
  • B. 他のプログラムに寄生して自己増殖し、ファイルを破壊する特定の種類の不正プログラム
  • C. ネットワークを通じて単独で自己増殖し、自動的に拡散する特定の種類の不正プログラム

正解と解説を見る

正解:A

解説:
マルウェア(Malware)とは、「Malicious(悪意のある)」と「Software」を組み合わせた造語で、コンピュータに害を与える悪意あるソフトウェアの総称です。ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェア、スパイウェア、ボットなど、様々な種類が含まれます。
Bは「ウイルス(Virus)」、Cは「ワーム(Worm)」の説明です。マルウェアは「総称(大きなカテゴリ)」であり、ウイルスやワームはその「一種(具体的な種類)」という関係を正確に理解しておきましょう。