対象試験と出題頻度

URL / URIは、ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者・応用情報技術者で出題されるテーマです。

URLの構成要素(スキーム・ホスト名・ドメイン名・ポート番号・パス)を正しく読み解けるかが問われる定番問題であり、HTTPDNSといったネットワーク関連の知識と合わせて出題されます。

詳細をクリックして確認
対象試験:
ITパスポート
情報セキュリティマネジメント
基本情報技術者
応用情報技術者
出題頻度:
★★★★☆
ランクA(重要)必ず覚えておくべき

用語の定義

情報処理試験を勉強していると、「URLとURIって何が違うの?」「スキームって何?」と混乱しがちです。

URL(Uniform Resource Locator)とは、一言で言うと

 「インターネット上にある情報(リソース)の所在地を示す文字列」

のことです。

イメージとしては、「手紙の宛先に書く『住所+部屋番号』」です。

「東京都千代田区○○1-2-3 △△ビル5F」と書けば届け先が一つに決まるように、「https://www.example.co.jp/info/about.html」と書けばインターネット上のどのファイルにアクセスするかが一つに決まります。これがURLの役割です。

 

一方、URI(Uniform Resource Identifier)はURLを包含する上位概念です。

 

URLが「場所」でリソースを特定するのに対し、URN(Uniform Resource Name)は「名前」で特定します。URIはこの両方の総称です。

IPA試験ではURLとURIをほぼ同義として扱う場面が多いため、「URI=URLの上位概念」とだけ押さえれば十分です。

📊 URL / URIの基本情報

項目 内容
正式名称 URL:Uniform Resource Locator / URI:Uniform Resource Identifier
関係性 URI ⊃ URL(URIの中にURLとURNが含まれる)
標準規格 RFC 3986(URIの汎用構文を定義)
主な構成要素 スキーム、ホスト名、ドメイン名、ポート番号、パス

解説

Webが普及する以前、インターネット上のリソースにアクセスするには、プロトコルの種類やサーバのアドレス、ファイルの場所をそれぞれ個別に指定する必要がありました。

これを一つの書式に統一し、「この文字列さえあればリソースに到達できる」ようにしたのがURLです。

 

▶ URLの構成要素を分解する(クリックで展開)

「https://www.example.co.jp:443/info/about.html」を例にすると、次のように分解できます。

構成要素 該当部分 役割
スキーム https 通信に使うプロトコルを指定する。http、https、ftp、mailto などがある。
ホスト名 www ドメイン内の個別のコンピュータ(サーバ)を識別する名前。
ドメイン名 example.co.jp 組織やサービスを識別する名前。DNSによってIPアドレスに変換される。
ポート番号 443 サーバ上のどのサービスに接続するかを指定する番号。HTTPは80、HTTPSは443が標準で、標準ポートは省略可能。
パス /info/about.html サーバ内のディレクトリ構造とファイル名を指定する。

ここだけは確実に押さえてください。「スキーム=プロトコル」「ホスト名=サーバの名前」「ドメイン名=組織の名前」「ポート番号=サービスの窓口」「パス=ファイルの場所」です。

▶ URI・URL・URNの関係を整理する(クリックで展開)

RFC 3986で定義されたURIは、リソースを識別するための統一的な書式です。このURIには2つのサブセットがあります。

URL(Locator)は「場所」でリソースを特定します。「https://www.example.co.jp/about.html」のように、プロトコルとサーバの場所を指定してリソースに到達する方法です。普段ブラウザのアドレスバーに表示されている文字列はすべてURLです。

 

URN(Name)は「名前」でリソースを特定します。「urn:isbn:978-4-123456-78-9」のように、場所に依存しない永続的な識別子です。書籍のISBNコードのようなもので、リソースがどこに移動しても同じ名前で参照できます。

 

実務でもIPA試験でも、URNが単独で問われる場面はほとんどありません。

「URI=URLとURNの総称」「URLは場所、URNは名前」という整理だけで十分です。

では、この用語が試験でどのように出題されるか見ていきましょう。

💡 URL / URIの核心を3行で

・URLはインターネット上のリソースの所在地を「スキーム+ホスト名+ドメイン名+ポート番号+パス」で示す文字列
・URIはURLとURNの総称。URLは「場所」、URNは「名前」でリソースを特定する
・スキーム部分(http:)はプロトコルの指定、ポート番号はサービスの窓口番号と整理する


試験ではこう出る!

URL / URIは、IP・FE・APの各試験区分で繰り返し出題されている基本用語です。

出題パターンは大きく2つに分かれます。

📊 過去問での出題実績(クリックして表示)
試験回 出題内容 問われたポイント
IP H30春
問64
URL中の「srv01」が何を表しているかを選ぶ問題。 ・ホスト名とドメイン名の区別
・スキーム名やファイル名との混同がひっかけ
IP H24秋
問71
「http://www.ipa.go.jp/」のような形式の記述方式を選ぶ問題。 ・URLの定義そのものを問う基本問題
・HTML、IPアドレス、MACアドレスとの区別
AP H27秋
午前 問35
URLの各構成要素(スキーム、ポート番号、ドメイン名)の意味を問う問題。 ・「http:」がプロトコル指定である点が正解
・ポート番号8080=プロキシ経由、はひっかけ

📝 IPA試験での出題パターン

パターン1:「URLの構成要素を読み解く」
具体的なURLが提示され、「この部分は何を表しているか?」を選ばせる形式。IP・FEレベルで頻出。スキーム=プロトコル、ホスト名=サーバの識別名、ポート番号=サービスの窓口、という対応をそのまま当てはめれば即答できる。ひっかけとして「.co.jpだからサーバが日本国内にある」という選択肢が出るが、ドメイン名とサーバの物理的な所在地は無関係。

 

パターン2:「URLの定義を選べ」
URLの説明文を4つの選択肢から選ぶ定義問題。「インターネット上の情報の所在を示す記述方式」を選べば正解。IPアドレスやMACアドレスなど、他のネットワーク識別子との混同が狙われる。

 

試験ではここまででOKです。URIとURLの厳密な区別やRFC 3986の仕様詳細まで問われることはないので、深追いは不要です。


【確認テスト】理解度チェック

ここまでの内容を理解できたか、簡単なクイズで確認してみましょう。


Q. URL「http://host.example.co.jp:8080/file」における「http:」の説明として、最も適切なものはどれでしょうか?

  • A. 通信に使用するプロトコルとしてHTTPを指定していることを示している。
  • B. 参照先のサーバが日本国内のWebサーバであることを示している。
  • C. ポート番号8080を使ってプロキシサーバ経由で接続することを示している。

正解と解説を見る

正解:A

解説:
URLの先頭にあるスキーム部分(http:)は、リソースへのアクセスに使用するプロトコルを指定するものです。「http:」であればHTTPプロトコル、「https:」であればHTTPS、「ftp:」であればFTPを使って通信することを意味します。

選択肢Bは誤りです。ドメイン名の「.co.jp」は日本に登記済みの営利法人であることを示していますが、サーバの物理的な所在地が日本国内であるとは限りません。また、この説明はスキーム部分ではなくドメイン名部分に関するものです。選択肢Cも誤りです。「:8080」はポート番号の指定であり、スキーム部分の「http:」とは別の構成要素です。ポート8080はプロキシサーバで使われることが多いものの、ポート番号の指定はプロキシ経由の接続を意味するわけではありません。


よくある質問(FAQ)

Q. URLにポート番号を書かないのはなぜですか?

各プロトコルには「ウェルノウンポート」と呼ばれる標準のポート番号が割り当てられています。HTTPは80番、HTTPSは443番が標準です。ブラウザはスキーム名から標準ポートを自動的に判断するため、通常のアクセスではポート番号を省略できます。標準以外のポート(例:8080番)を使う場合にだけ明示的に記述する必要があります。

Q. 「FQDN」とURLのホスト名+ドメイン名は同じものですか?

FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)は、ホスト名とドメイン名をドットでつないだ「省略なしの名前」です。たとえば「www.example.co.jp」がFQDNに該当します。URLの中にFQDNが含まれている形なので、FQDN=URL全体ではなく、URLの一部分(ホスト名+ドメイン名の部分)と一致します。

Q. URLの末尾に「?id=123&page=2」のような文字列が付くことがありますが、これは何ですか?

クエリ文字列(クエリパラメータ)と呼ばれるものです。パスの後に「?」を付け、「キー=値」の形式でサーバに追加情報を渡します。検索サイトで検索ワードを送信したり、ECサイトで商品IDを指定したりする場面で使われます。複数のパラメータは「&」で区切ります。IPA試験で直接問われることはまれですが、Webアプリケーションのセキュリティ問題(SQLインジェクションなど)を理解する前提知識として役立ちます。

Q. 「.co.jp」と「.com」は何が違いますか?

どちらもトップレベルドメイン(TLD)とセカンドレベルドメイン(SLD)の組み合わせですが、管理ルールが異なります。「.co.jp」は日本に登記済みの法人しか取得できない属性型JPドメインで、1組織につき1つしか登録できません。一方「.com」は国や法人格の制限がなく、世界中の誰でも複数取得できるgTLD(分野別トップレベルドメイン)です。試験ではドメイン名の種類そのものが問われるというより、「.co.jpだからサーバが日本にある」という誤った推論がひっかけ選択肢に使われます。